スタッフダイアリー
昨年の7月から建築会社様の要請にて、主に茨城県と一部福島県に被災地の復興支援に行っています。
家の全壊は津波被害によって宮城県が一番多いのですが、屋根修理・葺き替えについては茨城県が一番多いです。
併せて、大谷石で積み上げてある塀は、軒並み壊れていました。
今回は茨城県笠間市の現場施工を紹介します。
施工は小島さんです。
震災では平部は瓦桟木に引っ掛け葺きで被害は無く、大棟だけが壊れていましたので、棟の積み替え工事です。
今後の震災にも被害が出ないようにと、当社の耐震のし瓦を採用いただきました。
金具の取り付け
壊れてしまっている古いのし瓦・冠瓦は撤去した状態で、垂木位置に金具を固定します。
人工木の取り付け
金具に人工木を取り付けます。のし瓦積み
台面のし下に、台土として水シャット(震災直後から深谷配合粘土工業様から現場へ配送までしていただき、間に合いました)を面戸漆喰として使い耐震のし瓦を積み上げます。のし瓦の固定
のし瓦は割らずに肌のし・割のし・天のしに当たる部分には棟土は使わず、のし瓦は人工木をサンドイッチ状態にして固定します。冠瓦の取り付け
冠瓦は天のし上に固定した人工木にビス止めして完成です。三河窯業試験場での耐震試験にも合格した、丈夫な棟に仕上がります。