スタッフダイアリー
横浜の福聚院様へ営業担当の加藤達彦と昨日行って来ました。
現地で匠社寺瓦工業の早田さんと合流して午前中に塀瓦の修理を終了し、
午後からは以前本堂に使ってあった、古い鬼瓦を台に組み立ててきました。
古鬼の組立てはボルトを使って行いました。埼玉県で作られた鬼だそうです。
塀は天神の薄のし(飛水製)を使ってありますが、誠に綺麗でした。
本堂も葺き替え後1年半経ちましたが、美濃飛水版の瓦は素晴らしい銀色でした。
太陽の光が時間の経過とともにいぶし銀が変化するのも綺麗でした。
本堂の写真は夕日が当たっています。
先日、福聚院様の門に素晴らしい彫刻が取り付けられました。
8寸の厚みがある欅板を彫った龍です。
これだけの立体感がある彫刻も珍しいと思います。
彫刻師さんは100枚程、下絵を描き直して作成されたようです。
彫刻師は恵那市山岡町の飯高観音と同じ方です。
上の写真にある龍の前にある虹梁(こうりょう)ですが、普通はこれ程、立体のある彫刻はほとんど見ません。
また、下の写真の柄振板も彫りの深い彫刻でした。
下の写真は飛水製の4.5寸軒巴で御住職からのご依頼の蓮華紋(数珠あり)です。
細かい文様ですが綺麗に作られています。
敷平と瓦座(座繰り)のすき間がほとんど無く綺麗に仕上げてありました。
今回の山門は、御住職が相当の力を込められて作られました。
瓦も大変褒めて頂きましたが、瓦製造と葺師と大工さんがしっかり打合せをして出来あがったものだと思います。